GCP News - 2026-08-31

2026-08-31
最終更新: 2026-08-31 23:51:09 JST

AI による概要

3 記事

この日はストレージ基盤の刷新が目立ちました。Google Cloud のファーストパーティ NFS サービスである Filestore に、Google の分散ストレージシステム Colossus の上に直接構築されたクラウドネイティブなバックエンドストレージレイヤが組み込まれました。YouTube、Gmail、Gemini を支えるインフラの系譜を引き継ぐことで、従来の VM ベースのアーキテクチャを上回るスケーラビリティと運用効率が得られます。特に重要なのは容量と性能の分離で、IOPS を個別にプロビジョニングできるため、容量を過剰に確保せずにワークロードの需要へ合わせられます。Filestore CSI ドライバを介して GKE ワークロードへ高性能な永続ストレージを提供でき、GKE 向け Filestore マルチシェアを使えば単一インスタンスを最小 10GiB の共有へ分割できるため、大規模インスタンスをプロジェクト単位の小さな共有に割って数千の同時コンテナを支えられます。これが、複数の自律型 AI エージェントが並行して共通データセットを読み書きする「AI エージェント スウォーム」の共有ストレージという新しい用途につながります。リリースノートでは Datastream が Cloud SQL インスタンスの概要ページから自動フローでストリームを直接作成できるようになりました。事例では、SOC を 24 時間 365 日体制で運用する JBサービスが、SOAR に Google Threat Intelligence を組み込み、VirusTotal・Mandiant・Google Cloud のデータを統合した脅威情報でプロアクティブな阻止体制を実現したことが紹介されています。同社は SOC 業務に約 80 名、セキュリティ事業部全体で約 200 名を擁します。

主要トピック
  • ストレージ基盤: Filestore が Colossus 上のクラウドネイティブなバックエンドを採用し、容量と IOPS を分離してプロビジョニング可能に

  • コンテナ: GKE 向け Filestore マルチシェアで単一インスタンスを最小 10GiB の共有に分割し、数千の同時コンテナを支える

  • エージェント: 複数の自律型エージェントが共通データセットを並行利用する「AI エージェント スウォーム」向けの共有ストレージ用途

  • データ連携: Datastream を Cloud SQL インスタンスの概要ページから自動フローで直接作成可能に

  • 国内事例: JBサービスが SOAR に Google Threat Intelligence を組み込み、プロアクティブな脅威阻止体制を構築

AI (Claude Opus 5) が生成 · 2026-09-01 21:58:33 JST

Google Cloud Release Notes

August 31, 2026

Datastream

Feature

You can now create a Datastream stream directly from the overview page of your Cloud SQL instances using the automated flow.

For more information, see Create a Cloud SQL stream using the automated flow.

Google Cloud Japan Blog

共有ストレージの未来を切り拓く: Filestore の基盤に Colossus を導入

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※この投稿は米国時間 2026 年 8 月 6 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

現代のエンタープライズ ストレージには、サポートするワークロードと同様の俊敏性、弾力性、そして高い応答性が求められています。Google Cloud のファーストパーティ サービスであり、安全でスケーラブルな NFS ファイル サービスである Filestore は、幅広いエンタープライズ ユースケースに加え、最先端の AI やエージェント ワークフローにも対応可能です。本日、その機能の大幅な強化として、Filestore に、Google の基盤となる分散ストレージ システムである Colossus 上に直接構築された、クラウドネイティブなバックエンド ストレージ レイヤが組み込まれたことをお知らせします。Colossus を活用することで、Filestore は柔軟性と拡張性をさらに高め、極めて要求の厳しい最新のワークロードにも対応できるようになります。

Colossus: グローバルなスケーラビリティを支える基盤

Filestore は Google 自社提供のファーストパーティ サービスとして、Google が誇るインフラレベルの革新的な技術を最大限に活用できる強みを持っています。Colossus を活用することで、Filestore は YouTube、Gmail、Gemini といった Google の主要なグローバル サービスを支えるインフラストラクチャの DNA を継承することになります。このプラットフォーム レベルのアップグレードにより、従来の VM ベースのアーキテクチャを上回る優れたスケーラビリティと運用効率が実現し、データの堅牢な基盤が構築されます。

これにより、Filestore はストレージ容量とパフォーマンスを分離できます。IOPS を個別にプロビジョニングできるため、容量を過剰に確保することなく、ワークロードの需要を正確に満たすことができます。小規模な開発環境から大規模なデータセットまで、幅広いワークロードをサポートします。

この分離されたスケーリングは、コンテナ化された環境に適用すると特に効果的です。Filestore CSI ドライバを介して、Filestore はエンタープライズ グレードの信頼性と可用性を備えた、GKE ワークロード向けの永続的な高性能ストレージを提供します。大規模な環境でのリソース使用率をさらに最適化するために、GKE 向け Filestore マルチシェアを使用すると、単一の Filestore インスタンスを 最小でわずか 10 GiB の小さな共有に分割できます。つまり、AI チームは GKE クラスタを効率的にスケールアウトし、大規模な高性能インスタンスをプロジェクト固有の小さな共有に分割して、パフォーマンスを犠牲にしたり TCO を増加させたりすることなく、数千の同時コンテナをサポートできます。

エージェント スウォームの共有ストレージ

パフォーマンスの分離と GKE との緊密な統合により、重要な新しいユースケースが実現します。それは、複数の専門的な自律型 AI エージェントが並行して連携し、複雑な目標を達成する「AI エージェント スウォーム」向けの高同時実行ワークスペースです。エージェント ワークフローでは、多くの場合、複数のエージェントが状態を維持しコンテキストを共有するために、共通のデータセットに対して同時に読み取りと書き込みを行う必要があります。Filestore のファイル共有は、NFS プロトコルを利用してスウォーム全体で一貫したファイル システム アクセスを提供することで、共通のワークスペースとして機能します。

Colossus を基盤とする Filestore は、数百万のエージェントをサポートし、独立した作業や共有データを使用した安全な共同作業を可能にします。Filestore は NFS ファイルロックを利用して、厳格なデータ整合性を確保し、スウォームのサイズと複雑さが増しても競合を防ぎます。これにより、AI エージェントは環境の全体像を維持できるため、より複雑な推論とコラボレーションが可能になります。

運用のアジリティとエンタープライズ グレードの制御

この機能強化により、パフォーマンスだけでなく、運用のアジリティも向上します。カスタム パフォーマンス設定を使用して IOPS を個別にスケーリングできるようになったため、クラスタを再構築することなく、リアルタイムで費用を最適化できます。さらに、分散ストレージ レイヤにより、従来のモノリシックなストレージ アーキテクチャと比較して、障害復旧が高速化され、ダウンタイムなしで容量を変更できます。また、Filestore は、Google Cloud IAM、NFS ユーザー ID とグループ ID(UID / GID)、IP アクセス制御リスト(ACL)との緊密な統合により、大規模なセキュリティも提供します。

次世代を見据えたデータ基盤

この Filestore のアップデートは、AI 時代のワークフローの進化するニーズに応えるという Google のコミットメントを反映しており、今後の機能強化の基盤となります。Google は、お客様のニーズに合わせて進化する、緊密に統合されたファーストパーティ サービスを提供することで、お客様がビジネスの可能性を柔軟かつ費用対効果の高い方法で最大限に引き出せるよう支援していきます。Filestore ページにアクセスして、今すぐご利用ください。

- シニア プロダクト マネージャー、Jerome McFarland

- エンジニアリング マネージャー、Itai Steiner

JBサービス: Google Threat Intelligence で、さらに効率的で高精度、プロアクティブなセキュリティ サービスを提供

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JBサービス株式会社(以下、JBサービス)は、SOC(Security Operations Center)の運用を通じて、企業のセキュリティ監視サービスを 24 時間 365 日体制で提供しています。近年は SOAR(Security Orchestration, Automation and Response)で、セキュリティ対策の自動化や効率化を推進。さらに Google Threat Intelligence を導入し、SOAR に組み込むことで、セキュリティの脅威をプロアクティブに阻止できる体制を実現しています。Google Threat Intelligence 導入の背景や効果、新たな顧客向けサービスへの展開について、導入プロジェクトを主導した 3 人の担当者にうかがいました。

利用しているサービス:
Google Threat Intelligence

圧倒的な情報量と利便性を評価し、Google Threat Intelligence を導入

JBサービスは、さまざまな企業の DX 推進を支援する JBCCホールディングスの事業子会社として、2007 年に設立。2015 年からセキュリティ事業を展開し、運用センター SMAC(Solution Management and Access Center)を中心とする SOC サービスを通じて、高い評価を得てきました。上級執行役員でセキュリティ事業部 事業部長の平田 直樹氏は、同社の持ち味を次のように説明します。

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  <p>「運用センター SMAC は、SOC とヘルプデスクが同一拠点で連携する独自の運用体制を強みに、アラート検知からユーザー対応、改善提案までをワンストップで提供しています。さらに、既存の SOC で培った知見を基盤に、AI セキュリティ領域へとサービスを拡張し、監視・対応・改善を一体化した次世代 SOC の実現に取り組んでいます。」</p><p>同社は SOC 業務に約 80 名、セキュリティ事業部全体では約 200 名のスタッフを擁し、きめ細かなサービスを展開してきました。その鍵となっていたのが、SOAR と各ベンダーから提供される脅威情報を連携させたオペレーションです。しかし、平田氏はさらなる安心・安全の確保のために、次の目標を見据えていたと振り返ります。</p>
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「そこで注目したのが、Google Threat Intelligence です。Google Threat Intelligence には、弊社のエンジニアたちが以前から見てきた VirusTotal や、定評ある Mandiant の知見、Google Cloud が持つ膨大なデータまで統合されています。特に、単なる脅威情報の収集にとどまらず、世界規模で観測されている攻撃情報や攻撃者の動向を一元的に把握できる点に大きな魅力を感じました。従来は複数の情報ソースを横断して確認していた分析業務も、Google Threat Intelligence を活用することで効率化でき、アナリストがより高度な調査やお客様への提案に時間を割けるようになることが期待できます。」

第一サイバーセキュリティ部 部長で、エンドポイントにおける運用チームのマネージャーを務める鈴木 祐介氏によれば、インターフェースのわかりやすさや日常業務での使いやすさ、顧客対応の迅速化が期待できる点も、Google Threat Intelligence への評価を高めました。

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  <p>「Google Threat Intelligence のインターフェースは、VirusTotal の延長線上のような感覚で、エンジニアにとって非常にわかりやすいものでした。しかも Google Threat Intelligence では、IOC(Indicator of Compromise:攻撃や侵害の痕跡を示す指標)も充実しています。評価の際にはアドバンスド ライセンスを利用し、攻撃者情報と攻撃手法を関連付けた情報まで参照できました。Google Threat Intelligence で得られる高品質な脅威情報を SOAR に取り込み、自動分析や相関分析に活用することで、アナリストが対応すべきアラートを効率的に絞り込めるようになりました。」</p>
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従来は検出できなかった脅威を可視化し、プロアクティブな防御を展開

JBサービスでは、2025 年 3 月から約 2 か月間、PoC(Proof of Concept: 概念実証)を実施したうえで、Google Threat Intelligence の採用を決定。直後に実装へと移り、SOC サービスの効率化や精度向上、既存システムとの API 連携などの検証を自社グループ内で重ねてきました。ネットワーク運用チームのマネージャーを務める第二サイバーセキュリティ部 部長の吉永 臣作氏は、技術的なポイントをこう説明します。

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  <p>「もともと弊社では SOAR を活用してセキュリティ運用の自動化を進めていましたが、Google Threat Intelligence の豊富な脅威インテリジェンスを既存の運用に組み込むことは、新たな取り組みでした。導入にあたっては、API を通じて取得できる情報の精度や有用性を検証しながら、Google Threat Intelligence の情報を SOAR へ連携する仕組みを構築し、脅威情報の収集や分析の自動化を実現しました。また、既存のセキュリティ製品が提供する脅威情報との重複を避け、それぞれの強みを生かせる形で運用を設計することも重要なテーマでした。Google Cloud には検証段階から伴走支援いただき、課題を一つひとつ解決しながら、円滑に本番運用へ移行することができました。」</p>
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PoC および導入の過程における Google Cloud のサポートは、平田氏も高く評価していました。

「検討段階から Google Cloud のオフィスで丁寧な説明を受け、エンジニアの皆様にも継続的なサポートをいただきました。導入時には細かな確認や調整を重ねる必要がありましたが、その支援のおかげで、PoC から実装、運用開始までを安心してスムーズに進めることができました。」

2025 年 6 月から約 1 年間かけて行われた社内運用では、確かな手応えも得られています。

「特に大きな効果を感じているのは、膨大な EDR(Endpoint Detection and Response)ログに埋もれた脅威を迅速に特定できるようになったことです。従来は多くのログを分析しながら脅威の有無を見極める必要がありましたが、Google Threat Intelligence を活用することで、優先的に対応すべきリスクを効率的に抽出できるようになりました。また、豊富な IOC を活用することで、インシデントが発生する前の兆候を把握し、お客様に対して先回りした対策や提案を行うなど、よりプロアクティブなサービスの提供を実現しています。」(鈴木氏)

「業務の自動化と最適化を進めた結果、アナリストの負荷増加を抑えながら運用効率を高めることができました。また、Google Threat Intelligence が提供する豊富な脅威情報と分析結果を活用することで、検知精度の向上と対応品質の標準化も実現しています。セキュリティ分析は担当者の知識や経験に依存しやすい領域ですが、経験値の差による判断のばらつきを抑え、より迅速かつ一貫性の高い分析が可能になりました。その結果、お客様へ提供するサービス品質の向上と、より高い安心・安全の実現につながると考えています。」(平田氏)

1 年間の運用で得られた成果を基盤に、新たな SOC サービスの提供を開始

実際の作業を通して、機能性や信頼性の高さを改めて確信した同社は、2026 年 7 月、新たな SOC サービスの提供を開始しました。これは Google Threat Intelligence と SOAR を組み合わせて監視・分析・対応の高度化を実現したもので、既存のセキュリティ サービスに追加して利用できるようになっています。

平田氏は「高度な脅威インテリジェンスを自社で個別に運用することが難しいお客様でも、JBサービスの SOC サービスを通じて、最新の脅威情報を活用した監視・分析・対応を受けられる点が大きなメリットです」と語ります。

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新たなサービスは段階的な提供が計画されています。第 1 弾では、エンドポイントのセキュリティを強化し、その後ファイアウォールやクラウドへも対象を広げていく予定です。顧客に寄り添った独自のサービスをさらに強化し、より高い安心・安全を提供するため、平田氏はダークウェブを対象とするデジタル スレット モニタリングや、生成 AI の活用も視野に入れていました。

「セキュリティを担保する重要性は、ますます高まっています。最近は生成 AI の技術が悪用されるケースも増えていますが、こちらも Google Threat Intelligence と Gemini をさらに活用することで、緻密なセキュリティ保護が提供できるようになるでしょう。もちろん、セキュリティ管理の分野では誤検知をゼロにはできませんし、最終的には、長年培われてきた人間のノウハウや経験値が重要になってきます。弊社のスタッフにも、より高度な、人にしかできない分析に注力してもらいたい。そのためにも Google Threat Intelligence で、運用の効率化や自動化を追求していく予定です。」


 

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JBサービス株式会社
企業の DX 推進を支援する IT 企業、JBCCホールディングスの事業子会社として、現在の JBCC株式会社(旧・日本ビジネスコンピューター株式会社)の会社分割により設立され、2015 年からセキュリティ事業を展開。企業の IT システム運用や情報セキュリティ対策、機器の保守、ヘルプデスク業務に加え、BPO および AI 運用を含むサービスなどを 24 時間 365 日、一元的に代行・支援する。巧妙化するサイバー攻撃への対応、IT 人材不足などの課題を抱える企業に対し、包括的なサポートを提供している。

インタビュイー(写真左から)
・セキュリティ事業部 セキュリティサービス本部 第二サイバーセキュリティ部 部長 吉永 臣作 氏
・セキュリティ事業部 上級執行役員 事業部長 平田 直樹 氏
・セキュリティ事業部 セキュリティサービス本部 第一サイバーセキュリティ部 部長 鈴木 祐介 氏


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